2011年11月14日月曜日


「手で考える」




朝日新聞に「CM天気図」というコーナーがあり、時々読んでいる。
コラムニストの天野祐吉氏の話はテンポがあって面白く、
世の中(社会)に対する見方が、また痛快だ。

9日の記事は、某製薬会社のCMを見ての感想からの書き出しだった。
「働く手をほめよう」というタイトルのCMらしい。
そのCMを知らないので想像の範囲だが、
家事の中で、動く=働く「手」が、雑巾を絞ったり、
鍋のフタを取ったり、グラスを洗ったり忙しい。
次々に手が動きアップになる、らしい。
そして、画面に製品と共に「働く手をほめよう」という文字が流れる.... とあった。

「手仕事」が大好きなだけに、
コラムの記事が目に止まり誰もいないのに一人ほくそ笑んでしまった。


「暮しの手帖」の編集長であった花森安治さんは、
子どもが小刀で鉛筆を削ることの大切さについて語っていたという。
小刀で削るのは、指で考え、それを通して頭を鍛えることだという。
だから、小学校の教室に鉛筆けずりを置くのはとんでもない!と
意義を唱えていた...とあった。

偶然にも渋柿の皮を剥き、凧糸で結び、軒下に吊るした日に読んだだけに、
天野氏の記事は暖かかった。CMライターの感性も同様に。
手仕事は時間もかかり楽ではない反面、
後の満足感と達成感、充実感を与えてくれる貴重な作業だということだ。

手仕事同盟会でも結成しようかな?