2011年4月17日日曜日


別れ......



心の準備もないまま、それは早朝に突然やって来た。
雌チャボ4羽全て、テンに襲われてしまった.....
全く予想もしていなかっただけに、ショックを受けている。
鶏小屋は10年前に建てたもの。
外敵のことも考えて金網も二重にして万全を期してたはず、だった。
見つけた時はすでに手遅れだったが、
テンは目の前にまだいて最初は逃げようともせず、
逆にそのしたたかさを見せつけられる形となった。


何年前かの冬、やはり早朝にテンと出会ったことがある。
朝起きて窓のカーテンを開けたらモグラをくわえていたテンと偶然目が合った。
やはり逃げる素振りも見せず、悠然と森の奥へと去って行った。
冬の毛は金色に優雅に輝き、
顔は白くとても愛くるしい表情をしていたことを記憶している。
昔は最高級の毛皮として売買されたらしいが、
乱獲による頭数激減で今は絶滅危惧種に指定され、
モチロン、捕獲は禁止されている。
それでも.. ...。

自然界の厳しさは何となく頭で理解しているつもりでも、
甘かったことをまた思い知らされた。
腐った木が突然折れて倒れてきたり、草刈りをしながら漆にかぶれたり、
スズメ蜂に襲われたり、熊に出会ったり。
実際に被害を受けたり事故にでも遭遇しないと
体に染みないことも分かっていたはず、だった。

こういうことがあって、思い出すことがある。
以前読んだ「シートン動物記」の中に、
飼っていた20羽以上の鶏をオオヤマネコに襲われたシートンが、
家に侵入してきたヤマネコを射止めるシーンがある。
その後、巣穴を見つけ、ヤマネコの亡骸と餓死していた子供2匹を発見し、
言葉を失うシートンがいた。
生きてゆくのは人間も自然界の動物も厳しいことは変わらない。

今後「犯人」のテンと再び出会うことはないと願いたい。