はかなくて強いもの
冬眠から覚め
こぶのように頑なだった木々の芽も
力を緩め出している。
少しずつ 開いていくこれから。
3月以降の雪は水分を含んで石のように重く固く、その影響はあちこちに。
暖冬や温暖化と言うけれど、生きている間、冬を何度送るだろうとふと考えた。
次の冬のことなど考えたら鬼も笑ってしまうか。
小さい時分に経験値があるわけはなく、雪が降るメカニズムさえ分からない。
まして 翌年のことを憂い備えるなど、
面倒なことを考える責任もなく 冬の間も遊びに夢中だった。
化石のようになっている思い出に息を吹きかけると
長い間読みもしないで眠っていた絵本の表紙が埃の中から鮮やかに飛び出してくる。
一昨日の朝はまた雪がうっすらと降り驚いた。
全国的にも寒く、東京でさえ8℃。これは同じだったが
4月だもの。はかない雪はすぐ消えて、代わりに強い風が吹き荒れて….
どっちがいいのか。
春と言えば文旦…..
でもないが、
日本のグレープフルーツ。
皮を剥いている間中
口の中が酸っぱい。
すでに味を知っているからネ
バナナとは違うということを。

