旅する音楽
中学生時代の楽しみの一つに、深夜放送があった。
ラジオから流れて来るパーソナリティの声と話しは「顔」が見えない分、
どんな表情で、どれだけ親身になってリスナーに伝えようとしているのか
想像しながらワクワクしたものだった。
「思春期まっただ中の純な世代」は暗闇の中に身を潜め耳を澄ます。
音楽一つにも共感したmidnight time は、世界の情報にも敏感になってゆく。
「旅するラジオ」そのものだった。
洋梨のコンポート
クローブを入れます。
店頭にも「秋」が並ぶようになって来た。
夏のような強い陽射しは遠のいて、優しく乾いた光が窓越しに歌っている。
ウラの森で大きなエンマコオロギを見つけたり、
栗の落ち始めに気づいた昨日、いつになく遠い昔に想いを馳せてしまった。
2時間でも4時間でも聞いていた深夜放送
布団に入ると鳥のようにすぐ眠くなる今では、長い時間音楽を聴くこともないけれど
「Ravelのピアノコンチェルト in G / L.Bernstein」
バーンスタイン自身がとても幸せそうにピアノを弾いている。
亡くなる2年少し前・・・