匂いの記憶
〈左から、ジェノベーゼ・シーザー・サルサのソース〉
梅雨のこの時期、稲は雨を受けて成長する。 道ばたの草も同じだ。 伸び切って刈られた後に残るのは、甘い西瓜を切ったような匂いと 青々しくも散髪してすっきりした「顔」で空を見上げる脇道の草だ。 梅雨の合間の晴れた日に、風に乗って流れてくるのは 樹液が混じったような香しい木々の香りで、 二つの異なる匂いや香りは微妙に絡まって嗅覚を刺激する。 どこか遠く、はるか昔に嗅いだなつかしい匂いが甦る.....
周囲の高い木々を間引きし、高く積まれた丸太状の木の山々を、 Yが汗を流し、老体?に鞭打ちながらもやっと切り終えた。 これで今年の冬の薪は確保したこととなる。。。 それにしてもすごい量! 最も太かったのはカブ立ちの栗の木で、年輪を数えたら樹齢60年 以上はあったっけ。
ワタシたちが生まれる前からここに存在していたことになる。 ちょっと申し訳ないな...とも思いつつ....
「親株は残したので許してね」。