2012年5月12日土曜日

北欧の思い出

















忙しい日々が続くと、なぜか無性に美術館や博物館に行きたくなる。
理由は何となく分かっている。
と言う訳でもないが、思い立った昼下がり、青森の県立美術館に出かけた。



「フィンランドの暮しとデザインームーミンが住む森の生活展」






















以前、仕事で何度か出かけた北欧は特にも思い出がある。
ムーミン博物館こそ訪れてはいないが、
西スオミ州のタンペレ市に近い小学校を訪問し、授業を見せてもらったことがある。
外国語(この場合は英語だった)とダンスの時間、そしてパソコンの教室にお邪魔をした。

教えるのはパソコンスクール出身の先生、と言うより「お兄ちゃん」。
その「お兄ちゃん」はまるで夕陽のガンマンみたいなベストを着ててニコニコ笑っている。
いつも静かに笑って決して怒らず。(賢治のようだ)
授業、といっても殆ど何もせず、ゆっくり生徒の周囲をまわるだけ。

後々分かったことだが、大半を生徒の自主性に任せ「何かあった時」だけ手助けをしていたことだ。
日本なら、壊されはしないかとか、責任はどうする?とか、「管理」に徹底するのに
随分違うなぁと思ったものだ。

職員室はさながら先生達のサロン。
お菓子やお茶のポットが常時置かれてあり、自由に子どもたちも行き来していたのが印象的だった。
校長先生曰く......
「3ヶ月近い夏休みで子どもたちは学んだことを忘れてしまうよ。」
「でも冬にまた勉強するからいいんですよ」
はぁ。。。。。という感じだった。


学習時間は決して多くはないと思うのに、のびのびと「個」が育ち、
一人一人が「なぜ?」を追求できる教育のふところの深さや大らかさを垣間見ることができた。
今になっても色あせず、様々な影響を受けた国だなぁと思い出す。

「おだやかな人生なんてあるわけがないですよ」(スナフキン)

自然厳しいフィンランドに共通する東北の環境。
心の中の鬱積したもやもやも、
ムーミンたちは見抜きながら「肩肘はらず生きてゆくよ」と語っている。かな?